MBA取得を狙う君たちへ

実際に受験準備を始めるとすぐに気付きますが、MBA受験は驚くほど予備校やネットで入手した理想的な計画通りには進みません。MBA受験で苦労し合格した私だから伝えられる、志望校合格のための秘訣(何をやればいいのか?何はやらなくていいのか?)をご紹介します!

MBA取得の価値〜 ②:組織経営に必要な分析ポイントの一覧が掴めること

MBA取得の価値〜 ②:組織経営に必要な分析ポイントの一覧が掴めること

自ら独立・起業するにせよ、既存の組織で出世を目指すにせよ

(本当は出世せずに組織内で活躍するというのも個人的には1つの選択肢としてありだと思うのですが、この道を意図的に選ぶMBAホルダが周りにほぼいないので割愛します)

 

自分の専門(得意)領域への深いノウハウだけで出世階段を上り詰めたり 組織を大きくしていくのは、これからの時代、限りなく不可能になるでしょう。

 

(独立・起業する方は最初から社長兼従業員ですが)組織に属し、出世を目指していく人の最終的なゴールが社長(トップ)だとすると

トップに求められるシンプルな2つの役割

1) 組織全体としてどこに向かいたいのか(GOAL)を決める

2) 各部署の実情を正確に把握し、GOALに向かうために、どのくらい無理をさせなければいけないのか?(=リソースをどのくらい追加しなければいけないのか?)もしくは、逆に、浮いているリソースをどこに向けるのか?

を判断することです。

make directions

 

 

ところが、現実には組織が大きくなればなるほど後者(正確な状況把握)が極めて難しくなります

 

恐らく大企業であれば

  • 状況把握を突き詰めようとした結果、トップにレポートすることが仕事という社員の比率が多くなりすぎていたり
  • 状況把握をせずに、トップと部下の信頼関係だけで意思決定がされた結果、社長の部下はイエスマンばかりになってしまっていたり
    (社長の信頼を損ねるような都合の悪い情報は誤摩化しのきかないレベルの大問題になるまで、ひたすら隠蔽される)
  • 各部署毎の部分最適化が進み、常時、全ての部署から人とお金が不足しているから目標達成が出来ない」という報告がされる
    (一部の部署では本当にリソースが足りていないが、残りの部署では社長が求めていないことに無駄なリソースをかけているだけなのに、そのことは社長には隠蔽されている社内中にblackboxがいくつも存在している
  • 状況把握が出来ない社長は、自ら設定したGOALにリソースを集中させるために(部下の道楽を減らすために)各部署に本来よりも高めの要求を課すことが常態化する。
  • 結果、本当にリソースが不足している部署は更に疲弊しパフォーマンスが低下する一方で、無駄なリソースを抱えていた部署だけが、高い要求を満たし、社長に褒められ、出世コースを歩んでいく。
  • これを見た若手達も、出世のため/評価を得るために、積極的にblackboxを創り出していき、末期になると組織全体の本当の実情を知る人が1人もいなくなる

 

のどれか(もしくは複数)を抱えていると思いますが、

at a loss

 

優れた経営者

 

1)  集計に時間もかからず/誤摩化しようのないデータで定期的にレポートさせます(どの指標を見ていれば危機/チャンスに早めに気付けるかを知っています

2) 意思決定に影響を与えない情報収集(好奇心を満たすためだけの情報収集)はオーダーしません(情報収集のための情報収集のリスクを把握しています)

3) 自分が出すオーダーにどの程度の時間が必要なのかを把握しており、無理なオーダーをしない、と同時に、やりたくないという言い訳も許しません

 

ということを常時していました。

 
 

 

これらを通して、

手段の目的化を防ぎ(レポート作業の簡略化)

都合の悪い情報が早くレポートされる仕組みをつくり

blackboxの蔓延による組織内政治の泥沼化を避けながら

組織の実情をかなり正確に把握し、頑張れば絶対に達成出来るオーダーだけを出しているのです。

executive orders

 

このような優秀な経営者に共通しているのは
(以下、カッコ内は飛行機の操縦を例にしています)

・経営のためにどんな手段があるのかを知っている
 どんなレバー・ボタンがあるのかを知っている

・それぞれの手段をどこまで押し進められるかを把握している
 レバーの幅・ボタンを押してから反応するまでの時間を把握している

そして、これらのノウハウの応用として

・どこは現場からの提案や改善に任せた方がいいのか?
 逆に、どこはトップダウンで動かした方がいいのか?についても熟知している

という点です。

 

私が直接目にしてきた優れた経営者の方々は全員MBAを取得されていましたが、彼らはMBAのカリキュラムを通して組織経営に必要な要素一覧を十分に理解していました。

 

 

 

これが彼らが他の経営者と異なっていた点であり、MBAを取得することで得られる非常に大事なポイントでもあるのです。

 

ノウハウという観点では、書籍などでも組織経営に必要な要素一覧は手に入るはずなのですが(MBAを取得していない多くの経営者も少なくとも本では学んでいるはずなのですが)、

現実には本で読んで分かった気になっていることと、実際にケースを通して教授やクラスメートに揉まれた経験との差が現れているのかもしれません。

 

 

次回は

MBA取得の価値〜 ③:異業種/異文化の人達との交流を通して自分の常識(固定観念)を見直せること

について解説します。

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