MBA取得を狙う君たちへ

実際に受験準備を始めるとすぐに気付きますが、MBA受験は驚くほど予備校やネットで入手した理想的な計画通りには進みません。MBA受験で苦労し合格した私だから伝えられる、志望校合格のための秘訣(何をやればいいのか?何はやらなくていいのか?)をご紹介します!

MBAエッセイはどのくらい使い回せるのか?

MBAエッセイはどのくらい使い回せるのか?

さて、前回と前々回で
MBAエッセイで記載すること(Goal Essay)
MBAエッセイで記載すること(Achievement/Leadership)について
解説してきましたが、

 

受験大学毎にどの程度エッセイの利活用が出来るのでしょう?

 

2014-2015の米国主要校のEssay Questions(質問)を元に見ていきましょう。

※ 各校で聞かれている実際のEssay Questionsについては必ず御自身の目で御確認下さい。(Admissionの意図と私のMapping案がズレている可能性もあります)

 

実際にエッセイを書き始めないと、文字制限の影響が「しっくりこない」と思いますが(400wordsで作成したエッセイを500wordsに増やすのは簡単ですが、300wordsに削るのは相当辛いものです)

 

御自身のエッセイを書き始める前に、

今後どのような有効活用(要するに「使い回し」です)をする必要があるのかを事前にイメージしておいた方が得ですので、まずは一読してみて下さい。

 

 

way of thinking

 

どうしてもこの大学に行くんだ!(他校には興味がない)
という非常に強い(盲目的な)想いがある場合を除いて、

一般的な質問を一般的な文字数で要求している大学向けのEssayを先に作成した方がはるかに効率的に出願校分のエッセイを揃えられます。

 

2014-2015受験では、この条件を満たしている大学の1つがDartmouth(Tuck)です。

 

Essay Q

図の一番左側の列(Dartmouth(TUCK)の列)に記載していますが、2つのエッセイで、一般的に聞かれる質問を、標準的な文字数で要求されていますので、

 

もし私が、図の8校全てを受験するのであれば

 

第1志望がどこかに関わらず、まずはTuckのエッセイを作成するでしょう。

 

理由は、その方が後々楽だから、です。

 

business start

 

一般的には、
2軍Achievements*/ Short-term Goal/ Long-term Goal/Why MBA?/Why this School? については(論理展開上)切っても切れない内容ですので、1本のエッセイの中で記載します。

 

*注:2軍Achievementsとは:別口で文字数をかけてアピールしたい1軍Achievements/Leadership Experienceにまでならなかった、その他のアピール材料を指しています。

 

Tuckの例ですと、これがEssay 1にあたります。

 
利活用を考えるとこのエッセイは400 words-500wordsで仕上げておくのがオススメです。
※Tuckでは500 words以内で指定されているので、その意味でも都合がよいのです。

 


 

余談ですが、
文字数については特に明示されたルールは
ありませんが、どのカウンセラーに質問しても以下のように言われました。

例えば500 words以内と言われた場合には

1割減の450 words以上
〜5%増の525 words以内と考える。

DukeのようにPage数で指定された場合には、

  • Letterサイズを前提に記載
    ※Admissionが紙に印刷してレビューする可能性があるので
  • フォントは12pt(どんなに詰め込みたくても9pt以下はNG)
  • 余白はプリンター領域外に文字が入り込まない
    (warningメッセージが出ない)部分までは広げても大丈夫

と判断します。


 

さて、話を戻します。

TuckのEssay 1で使ったネタ(図の水色部分)以外に、私は

  • 仕事上でのAchievement/Leadership経験を2つ
    (黄色い方がより説得力が強いもの、ピンク色の方は「強力であるものの黄色ほどではないもの」)
  • 仕事外でのAchievement/Leadership経験を1つ
    (薄緑色のもの)

も仕込んでいました。

 

 

airplane design

 

TuckのEssay 2では”Professional”と限定されているため

仕事のネタ2つ(黄色+ピンク色)を字数調整をかけて500 wordsに圧縮し、

仕事外のネタ(薄緑色)はOptionalとして「これも是非読んでくれ!」と送ることになります。

 

 

これで、最初の1校分のエッセイが完成します。

 

 

次に楽なのは、Barkley(Haas)でしょう。

 

Why this school?の部分とその周辺はもちろん大幅変更が必要ですがそれ以外のパートは優先順位を変更すれば対応出来ます

  

優先順位を変更する理由は、
Tuckのエッセイでは「のんびりした田舎のsmall schoolでteam buildingをしたい」というメッセージにしているはずですので、それをそのままHaasで使うと論理矛盾するからです。

つまり、使い回すとはいっても、Haasらしい特徴(シリコンバレーに近いこと・Technologyとの親和性など)をメインに置き換える必要があるのです。
(それでも1から全部作り直すよりは、ずっと楽です)

 

これで2校目のエッセイが完成します。

OK sign

 

3番目につくるエッセイはKellogg

 

こうしてHaasのエッセイが完成したら、次はKelloggが作り易いはずですので、同様にKellogg向けにチューニングをかけて、作成します。

(作業は同じなので説明は割愛します)

  

 

Tuck, Haas, Kellogg以外の学校はかなり手を入れる必要があります

 

Tuck⇒Haas⇒Kelloggまでは順調に(?)使い回しが出来ましたが、ここからの先の出願校については、大胆に手をいれる必要があります。

 

とはいえ、SloanとWhartonは文字数の大幅調整(+もちろん各大学へのチューニング)で対応出来るので、まだマシです。

 

ただし、文字数を減らす方向で調整しますので、全部大事だと思って極限まで文字数を減らしていたエッセイから更に大胆に文字数を(このレベルに達していると、文字数ではなくアピールポイント自体も)減らす必要があります

どの大学には、どのポイントは絶対に外せないか?のノウハウは一流カウンセラーの腕の見せ所ですので(逆にいうと、彼らにしか分かりません)

信じられないくらいの時間とお金をかけて完成させたエッセイの中から
どのパートを涙を飲んで捨てるのか?をじっくりと納得いくまで相談して決めて下さい。

(このチューニングについても詳細は割愛します)

 

essay

 

今年のEssay Questionsを見る限りDuke, Harvard, Stanfordは別格です。

Fuqua, HBS, GSBは全て、自分にとって絶対に譲れない根源的な価値観とも言うべきCoreを正直に記載しなければ(そしてその内容がUniqueでInterestingでCompetitiveでなければ)合格出来ないでしょう。

 

もちろん、この3校以外でも、全てのエッセイに共通して1本筋が通ったCoreがあるはずなのですが、

この3校で求められているのは、そんなレベルのものではありません

killer question

 

  • 自分がこの世に生きている理由は何なのか?(何のために生まれてきたのか?)
  • 自分の一生を賭けて成し遂げたいことは何なのか?
  • それは何故なのか?

という哲学的なレベルで、とことん自分自身と対話することになります。

 

 

実際には、今までの人生で意識してなかっただけで(意識しないでも生きてこれただけで)全ての人の中に必ず答えがありますので、

それを心の奥底から引っ張りだし、過去の経験(Achievements)をマッピングして、

 

何故あなたの大学に行かなければいけないのか?

をlogic & Passionで表現し直したもので、今までに作ってきたエッセイを塗り替えましょう(こう書いてしまうと、もしかすると割と簡単そうに聞こえるかもしれませんが、この作業は信じられないほど辛い作業になります)

 

 

これでHBSとGBSの基礎は出来上がりますが、

  • そもそもApplication Form/Resume/Recommendationsで「既にお前のことは分かっている」という前提で、そこからアピールする必要があるHBS
  • Coreをベースに、Achievementsを載せていくGSB

で、Essayの構成は変わってくるはずですので、一流カウンセラーに相談しながらそれぞれの大学向けの構成にしていきましょう。

 

 

今年のFuquaはキツすぎです

最後にFuquaですが、Short Term GoalのAlternativeを50 wordsで書く必要があります。

これはInterview対策で準備しなければいけないテーマではある(後でどうせ用意しなければいけないもの)なのですが、エッセイの段階で準備して、更に50 wordsでsimple&clearに説得力までつけなければいけないのが大変なところです。

ロジック構成は、みなさんがShort-term Goalに何を設定するかによって変わってくるはずですので、Fuquaを受験する場合には、カウンセラーに相談しながら入念に対策しましょう。

 

最初からDuke, Harvard, Stanfordエッセイを作らない方がいい理由

理由は2つあります。

1つ目の理由は、他校に出願出来るレベルのエッセイが一式揃って初めて、

本当にそうなのか?
自分が本当にやりたいことは何なんだ?

と深堀出来るものだからです。
(たたき台があると議論がし易い、のと似ている気がします)

 

もう1つの理由は、時間的に間に合うのであれば
(この3校分のエッセイを時間をかけて書いてから、他校の出願が間に合うのであれば)先にDuke, Harvard, Stanfordのエッセイから作成する手もあるのですが、

この3校分のエッセイを熟考している間に、他校の1st roundを逃すのがあまりにも勿体ないからです。(別のエントリーにも記載しましたが、1st round出願が圧倒的に有利です)

最悪、最高のエッセイが出願時期までに完成しない可能性もある中で
他校の出願まで脅かされることがないように、

先に作って出願してしまいましょう

というのが私の考えです。

 

 

エッセイの利活用による出願の効率化のまとめ

上に記載したように、戦略的に順番を決めてエッセイを作成していくことで、効率よく出願していくことが出来ます。

 

これまでのポイントを振り返ると

1) まず最初に、例にあげたようなExcelの表をつくる。
 そして、受験したい大学・保険の大学のEssay Questionsをマッピングする。

2) 一般的なエッセイを要求する大学のエッセイを最初に作る

3) 使い回せる論理構成は、そのまま他校にも使う。
  ただし、学校名・教授/授業名だけ替えただけのエッセイでは確実に不合格になるので、why this school?に合わせてエッセイ全体の調整も怠らない。

4) オリジナルなエッセイを要求する大学、根源的な価値観まで問われる大学への出願は腰を据えて、1度作成した他校へのエッセイを元に再度考え直す

という進め方になります。

 

上記が私のオススメのアプローチ方法ですが、エッセイカウンセラーによっては別のアプローチを取る人がいる可能性がありますので、

カウンセラーに相談しながら皆さん自身が一番納得いく方法で進めて下さいね。

 

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